令和7年度「学流協の推奨品」エントリーについて | ||
令和6年3月 | ||
公益社団法人 学校給食物資開発流通研究協会 | ||
令和6年度の「学流協の推奨品」のエントリーは『令和7年度開発テーマ』に沿い、また、学校給食用開発食品選定基準に基づき、下記要領にてお願い致します。 | ||
1.生産会員以外のエントリー方法 | ||
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2.生産会員のエントリー方法 | ||
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令和6年度新規推奨品 審査経過(報告) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.開発テーマ 学校給食環境・喫食形態の多様化に配慮し、 「おいしく安全楽しく食育」にふさわしい優良食品の開発に取り組む。 1.減塩に配慮し、塩分控えめで美味しく一味加えられる食品 2.小学校低・高学年及び中学校に対応できる規格の複数化での提案 3.不足がちな栄養素の鉄分・カルシウム・食物繊維等に配慮した食品 4. 食物アレルギーの児童・生徒にも対応できるよう工夫・配慮した食品 5.衛生面や環境に配慮した個包装品や紙パッケージ等での提案 6.複数の献立に貢献できる素材の良さをいかした食品 7.地場産物の活用や郷土料理をいかした提案 8.調理作業や配膳作業に配慮した入り数と包装形態の商品 9.咀嚼力や体力の向上など健康づくりや食育に役立つ食品 10.地域の食文化の継承につながる和食に適した食品の提案 基本テーマの中で、本年も特に給食現場からの要求の高い『塩分控えめ』、 『鉄分』『カルシウム』『食物繊維』を充足させる製品や、アレルギー対応、 安全・安心の確保を各社へ呼びかけました。 2.「開発テーマ」に則り、生産会員より9品の提案がありました。 ![]()
3.開発専門部会(審査)開催 流通代表委員による審査及び札幌、東京[1]会場での 学校関係者並びに開催ブロック流通会員による審査会(計3回)を開催しました。
令和6年度学流協の推奨品の審査を北海道・関東の学校関係者と流通関係者の63名で 官能検査による検査項目の食品の価値(3項目)と商品の嗜好(5項目)の評点 及び総合評価の評点の結果を集計し、令和6年度学流協の推奨品の基礎データ、 審査評価グラフにまとめました。 これらの別添付の資料を審査集計データと、評価点のグラフ、分析関連資料等で 検討の上、9月27日開催の選定委員会で、令和6年度学流協の推奨品を決定しました。 4.開発委員会開催 9月13日(水)に味の素冷凍食品(株)にて、開発委員会を開催しました。 出席:石井開発委員長・福島副委員長ほか委員9名、総員13名 本年のエントリー品9品を審査結果集計データに基づき、検討経過及び結果を下記します。 1)令和6年度の推奨品について、審査結果の基礎データ表による総合評価欄の 合計値を検討しました。 A-1からA-7、B-1からB-2の評価の点数と標準偏差値を見て検討した結果は、 9品の総合評価は全て0以上の評価であった。 審査会3ケ所で多少のバラツキがあり関東学校関係者が高く、 北海道学校関係者は低めであったが、項目ごとの傾向は同様の動きであった。 それぞれの数値を確認しながら更に検討項目について各委員よりご意見を聞きました。 2)《A-1》 なめらかワンタン(鉄分・食物繊維) 平均値0.89 味、食感、素材性が高評価であった。 3)《A-2》 宮城県産いわし入りハンバーグ(鉄・Ca) 平均値0.67 審査会3ケ所で傾向が一致しており0以上の評価であった。 4)《A-3》 FMうす味肉団子6g・10g・15g 平均値1.02 調理方法の汎用性と配膳作業性において関東と札幌で差異があるのは センター方式と自校式の違いで評価が分かれたのではないか。 5)《A-4》 SM鶏そぼろと大豆のたまごやき 平均値は1.17 全体的に一致して高評価、味もよく使い勝手もいいという意見が多かった。 6)《A-5》 鉄腕チキンナゲット 平均値0.83 全体的に高評価で傾向も一致している。 7)《A-6》 Today's Deli えびフライ2L、3L 平均値0.75 札幌でも評点が良かった、関東での素材性が高得点であった。 8)《A-7》 ちくわスライス 平均値0.94 各傾向値は似ている、特に素材性が良い結果であった。 9)《B-1》 クリームブッセ(Fe入り) 平均値1.03 小学校低学年だと柔らか過ぎて食べにくいとの意見もあったが、 ふわふわして美味しいとの感想も多く嗜好性において高評価であった。 10)《B-2》 青りんごゼリーFe 平均値0.84 全体的な評価はいいが、札幌で鉄臭がするとの意見があり味の評点が低かったが、 一方でバランスが良いとの意見もあり、提供される温度にも左右されるのではないか とのことであった。 11)東京都では自校式が多く、素材から調理していくが、今後は物価高騰や人手不足から 優れた加工品を使用する機会も増えるのではないか、そのような観点からも 先生方にも推奨品を紹介する機会を作っていきたいとの意見がでた。 12)小規模調理と大規模調理で作業性に大きな違いがあるので、そのような課題も 今後解決していく必要性が出てくるのではないかとの意見もあった。 以上の経過により、開発委員会として9品を推奨品として9月27日の開発選定委員会に 提案します。 5.開発食品選定委員会結果 開発食品選定委員長の田島 眞 実践女子大学名誉教授を中心に 開発食品選定委員会が9月27日(水)に(株)ニチレイ スコレ雪ヶ谷研修センターで開催され、 最終審査が行われました。 審査の結果令和6年度新規審査合格数は9品となりました。 各審査会では、新型コロナが5類に移行されたこともあり、流通会員のご尽力と 学校関係者の方々のご理解を頂戴し、先生・PTAの皆様の多数の参加が実現し、 北海道・東京両会場とも立食形式による活発な意見交換会の場となりました。 ご協力誠にありがとうございました。 あわせて、次期令和7年度の「開発テーマ」も審議頂き、決定いたしました。 |
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